私はここ数年、マニキュアより長持ちするという理由でジェルネイルにハマりました。最初は「ツヤ感が続く」「剥がれにくい」というネットレビューを見て、興味本位でサロンに行ったのがきっかけ。その日の体験は印象的でした。爪の形を整えるところから始まり、甘皮処理、表面を軽くサンディング、ベースジェル → カラージェル → トップジェル、そしてUV/LEDライトで硬化。見えない下準備や削りの工程が意外と丁寧で、プロの技術を強く感じた瞬間でした。
施術直後は、指先がつやつやでまるでガラスのような艶が出て、「これがジェルか」と感動。家に帰るとついつい手元を眺めてしまい、鏡を開くたびに指先が気になっていました。ただ、最初の数日は「ライトを当ててるとき熱く感じた」「爪先だけピリっとした熱を感じた」という経験もありました。実際、東京都の消費生活総合センターの注意喚起でも、ライト庫内が高温になると熱さを感じることがある、厚塗りや皮膚にジェルがつくと熱が伝わる、といったリスクが指摘されています。
次第に手元の変化が出てきました。まず、1週間が経つころには根元から浮いてくる爪が出始め、「お直し」または「部分補修」が必要になることがわかりました。私も根元だけ浮いた部分を削って薄くジェルを足す補修を試みたところ、うまく接着できずに小さな段差ができてしまったことがあります。ネット上の記事でも、「付け替えを怠ると浮き・折れ・グリーンネイル(緑膿菌)などのトラブルを招く」という警告が一般的に掲げられています。
また、爪が薄い体質である私には、サンディングやオフ作業が特にストレスになりました。削りすぎると爪自体が薄くなってしまい、負荷に弱くなる。この記事でも「爪が薄い人はジェルが浮きやすい」「自爪を傷めるリスク」などの注意が示されています。あるとき、強めのオフで無理に剥がしてしまい、自爪表面が傷ついて痛みを感じたこともありました。これ以降は、無理な剥がし方は絶対しない、サロンに任せる、あるいは柔らかめジェルを選ぶようになりました。
3週間を過ぎるあたりで、色あせや根元の伸び感が気になり始め、デザインチェンジを検討するようになります。ネットでも「付け替え時期は3週間を目安に」というのが多くのサロンの一般的な基準とされています。 私もそのタイミングで一旦すべてオフして、爪を休ませる期間を入れるようにしています。
時間が経ってわかったメリットも多く、単なる見た目以上の価値を感じています。まず、ネイルが剥がれにくいため、家事や雑用をしても「爪がボロボロになる」ことが減りました。次に、ネイルをしていることで手指の手入れを意識するようになり、ネイルオイルやハンドクリームを日常的に使う習慣がつきました。日中、ふと指先を見るたびにちょっとテンションが上がる、という精神的なプラスも無視できません。
ただし、常に問題がないわけではありません。グリーンネイルになるリスクは常に意識しています。ジェルが浮いて隙間ができるとそこに水分や菌が入り込み繁殖しやすくなるため、浮きを放置しないことが絶対条件です。また、ライト硬化時の熱、化学成分へのアレルギー、オフ時の爪ダメージなど、リスクを無視できないことも実感しました。特に、過去にアレルギー反応を経験した人の体験談では、かゆみ・赤みから始まり、繰り返すうちに重篤化するケースもあります。
総じて、ジェルネイルは「指先の華やかさ」と「持続性」を両立できる魅力的な選択肢だと感じていますが、それを安全に楽しむには注意とケアが不可欠だと強く思います。爪の状態を常にチェックして、浮いたらすぐ処理、オフ/付け替えは適切に、定期的に休ませる期間を設ける、そして予算や時間とのバランスを取りながら使う。これが私なりの最適解になっています。