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土田千恵という生き方と原点

土田千恵と申します。現在は30代前半で、訪問専門のペットリハビリトレーナーとして活動しています。動物病院に勤務していた経験を経て、現在は個人で独立し、主に高齢犬や術後のリハビリが必要なペットの自宅に伺い、ケアを行っています。

もともと私は神奈川県の住宅地で育ちました。幼い頃から犬や猫が身近にいる環境で、特に祖母が飼っていた柴犬の存在が大きく、動物と人の関係に興味を持つようになりました。高校卒業後は動物看護系の専門学校へ進学し、その後は都内の動物病院に就職しました。

動物病院で働く中で、手術後や老化によって歩けなくなった動物たちが、適切なリハビリによって再び歩けるようになる姿を何度も目にしました。しかし同時に、通院が難しく、リハビリを継続できないケースも多く見てきました。

その現状に疑問を感じ、「自宅でリハビリができれば、もっと多くの命を支えられるのではないか」と考えるようになったことが、現在の仕事を始めたきっかけです。

目次

訪問専門という働き方のリアル

私は現在、完全予約制で各家庭を訪問し、ペットの状態に合わせたリハビリプログラムを提供しています。対象は主に以下のようなケースです。

・ヘルニアや関節疾患の術後
・高齢による歩行困難
・肥満による運動機能低下
・神経系の障害による麻痺

訪問リハビリの最大の特徴は、「ペットが普段生活している環境でケアできる」という点です。動物にとって環境の変化は大きなストレスになるため、自宅で行うことで精神的な負担を軽減できます。

また、飼い主の方にも直接指導できるため、日常生活の中で継続できるケア方法を共有できるのも大きなメリットです。

一方で、移動時間やスケジュール管理の難しさ、天候による影響など、訪問ならではの課題もあります。それでも、実際にその家庭で生活する様子を見ながらサポートできる点は、非常にやりがいを感じる部分です。

大切にしているリハビリの考え方

私が最も大切にしているのは、「無理をさせないこと」と「続けられること」です。

リハビリというと、どうしても「頑張らせるもの」というイメージを持たれがちですが、動物にとって過度な負担は逆効果になることもあります。そのため、その子の性格や体調を見ながら、少しずつできることを増やしていくことを意識しています。

また、飼い主の方が無理なく続けられる方法であることも重要です。どれだけ効果的なリハビリでも、日常生活の中で継続できなければ意味がありません。

例えば、リビングの段差を利用した簡単な運動や、食事の前後にできるストレッチなど、生活の中に自然に組み込める方法を提案しています。

ペットと飼い主の両方にとって負担が少ない形で続けられること。それが、結果として最も効果的なリハビリにつながると考えています。

現場で印象に残っているケース

これまで数多くのペットと向き合ってきましたが、特に印象に残っているのは、後ろ足がほとんど動かなくなったミニチュアダックスフンドのケースです。

最初に訪問した際は、自力で立つことも難しい状態でした。しかし、週に数回のリハビリと、ご家族の協力による日々のケアを続けた結果、3か月後には短い距離を自分で歩けるようになりました。

その瞬間、飼い主の方が涙を流して喜んでいた姿は、今でも忘れられません。

飼い主との関係づくりの重要性

訪問リハビリでは、ペットだけでなく飼い主との信頼関係も非常に重要です。

初対面では不安を抱えている方も多く、「本当に良くなるのか」という疑問を持たれることもあります。そのため、私はできる限り丁寧に説明し、小さな変化でも共有するよう心がけています。

リハビリは一人で行うものではなく、飼い主と一緒に取り組むものです。そのため、安心して任せてもらえる関係を築くことが、結果にも大きく影響すると感じています。

これからの目標と展望

現在は関東圏を中心に活動していますが、今後はオンラインでのサポートや、地方での講習会なども展開していきたいと考えています。

訪問リハビリという働き方はまだ広く知られているとは言えませんが、必要としている人は確実に存在しています。そうした方々に情報を届け、選択肢の一つとして知ってもらうことが今の目標です。

また、将来的には若いトレーナーの育成にも関わり、同じ志を持つ仲間を増やしていきたいと考えています。

動物と人がより良い関係で共に暮らせる社会をつくること。それが、私がこの仕事を続ける理由です。

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